原点
中学生の頃に読んでいたファッション雑誌(MEN'S NON-NO)にSEX PISTOLSの特集が載っていた。
確か藤原ヒロシが熱烈なファンで、SEDITIONARIES(セディショナリーズ)やVivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)のコレクションを交えた特集ページになっていたと思う。
そこに、あの有名なCDジャケットが掲載してあり、初めてデザインを見た時に体中に衝撃が走ったのを今でも覚えている。
その日は一日中この特集を読み漁り、翌日にはCDショップに買いに行っていた。
手には黄色、黒、ピンクの3色だけを使った最高に尖ったCDがある。
中学生の自分が聴いてはいけないような、毒々しく、そして危険な香りのするCDジャケット。
後にも先にもこんなに尖ったジャケットを見たことがない。
その当時はこのジャケットがJamie Reid(ジェイミー・リード)が手がけたものとは知らなかった。
間違いなく自分のグラフィックデザイナーとしての原点とも言えるアートワークだ。